週刊エコノミスト Online編集後記

平野純一/浜條元保

編集部から

 宅配便のトラックが家の近くに止まっていて、貨物室のドアが開いていたので中が見えた。あったのは50センチ四方くらいの段ボール箱1個。その日最後の配送品だったのかもしれない。ただ、貨物室の空間に比べてあまりに箱は小さく、その瞬間は「これはエネルギーの無駄遣いでは?」と思えた。

 ネットで何でも買えて自宅に届く。昔は想像もできなかった便利さだ。通販に限らず、便利で快適な生活には膨大なエネルギーがいる。きれいごとを言っても仕方ない。何かを制限しろと言われたら抵抗するだろう。通販がなければ売れなかったかもしれない商品が売れ、雇用を生み、経済も成長する。

 毎年のように夏は猛暑だ。ネット通販でクリックすることと地球温暖化は直接は結びつかない。それでも、街を歩いて汗が噴き出ると、ポツンとあった段ボール箱の光景を思い出してしまう。

(平野純一)

 外はしっかり、中はしっとりとして、ふんわり、一口食べると、豊かなバターの香りが鼻から抜ける──。広島・呉の「合歓(ねむ)のバターケーキ」をご存じだろうか。懇意にしている有力エコノミストから頂いて驚いた。とにかくおいしい。ワインに合う(コーヒーや紅茶にも)。

 家族のリクエストもあり、取り寄せて(5個から)、親しい市場関係者にお分けすると、「“我が家の女子軍”が、さっそくいただきすぐに完食」「素朴なおいしさに感激。地方には職人の技が詰まった銘菓がまだあるんですね」と高い評価が寄せられた。

 広島出身の同僚に確認すると、「地元では超有名ですよ。懐かしい。私も食べたくなりました」。ネットで調べると、黄色い看板の素朴な店舗を発見。地方には、まだまだ知られざる名産品がある。

(浜條元保)

 ■次号のエコノミスト

8月8日号 7月31日(月)発売 定価850円

日本株の大復活!

深まる米中分断で、懲罰的円高の呪縛から解き放たれた日本企業の逆襲

「赤ちゃん物価指数」/日銀「長短金利操作」政策を徹底検証

都合により変更する場合があります。

以降の刊行スケジュール

8/15・22合併号 8月7日(月)発売 定価990円

8/29号 8月21日(月)発売 定価850円

9/5号 8月28日(月)発売 定価850円

週刊エコノミストのご購読は、定期購読が便利です。

★お申し込みは雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jpまで。QRコードもしくは0120-223-223へ

フェイスブック、ツイッターは随時更新

https://www.facebook.com/economistweekly

https://twitter.com/EconomistWeekly

◎記事内容のお問い合わせ

編集部 ℡03-6265-6743

◎広告掲載

毎日新聞出版 戦略営業グループ

℡03-6265-6731

電子書籍「週刊エコノミスト ebooks」をアマゾン、楽天koboなど電子書店で販売中。

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事