教養・歴史書評

『次に来る日本のエネルギー危機』 熊谷徹著 青春新書インテリジェンス 1199円

『次に来る日本のエネルギー危機』 熊谷徹著 青春新書インテリジェンス 1199円

 ロシアのウクライナ侵攻は、天然ガス輸入の6割をロシアに頼っていたドイツに危機をもたらした。南部ミュンヘンの市民は昨年秋にガス・電気料金が2倍になると通告された。製造業大国ドイツにとって、エネルギー高騰は産業競争力に直結する。著者はロシア依存を加速したとしてシュレーダー元独首相を強く批判。その上で、日本はエネルギー自給率が11%とG7(主要7カ国)で最も低く、原油輸入の9割を中東に頼る危うさに警鐘を鳴らしている。(H)


週刊エコノミスト2023年9月19・26日合併号掲載

『次に来る日本のエネルギー危機』 熊谷徹著 青春新書インテリジェンス 1199円

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に ■黒瀬 浩一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事