1987年のブラックマンデーに類似する金利パターン 市岡繁男
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今年8月下旬、米10年債の利回りは16年ぶりに4.3%台に乗せた。これまでも中短期債の利回りは上昇していたが、株価にはほとんど影響がなかった(図1)。だが長期債の利回りが直近の高値=22年10月水準を上回ったことで、機関投資家は株式などリスク資産を圧縮してくる可能性がある。
筆者が長期金利の上昇を警戒する理由は、87年10月のブラックマンデーの経験があるからだ。当時の米長期金利と株価を振り返ると、当初はセオリー通り、長期金利と株価は真逆に動いていた。しかし、金利低下が一服し…
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