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『全国水害地名をゆく』 谷川彰英著 インターナショナル新書 1012円

『全国水害地名をゆく』 谷川彰英著 インターナショナル新書 1012円

 東京なら池袋や落合。愛知県の長久手に京都の鳴滝。鹿児島の旧川内(せんだい)市(現薩摩川内市)。地名作家として知られ、地名に関する多くの本を書いてきた著者が、現地調査に基づいて水にまつわる全国の地名の由来を解き明かす。そして、それぞれの地方を襲った水害について詳述し、地名に記憶された歴史について解説していく。関東大震災から100年にあたる今年、地名という視点から見えてくる新たな危機管理のためにもぜひ読んでおきたい一冊である。(K)


週刊エコノミスト2023年10月3日号掲載

『全国水害地名をゆく』 谷川彰英著 インターナショナル新書 1012円

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