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週刊エコノミスト Online 書評

『ヒトラーの馬を奪還せよ』 アルテュール・ブラント著 筑摩書房 2640円

『ヒトラーの馬を奪還せよ』 アルテュール・ブラント著 筑摩書房 2640円

 第二次世界大戦時、ドイツのヒトラーが過ごした総統官邸前に、彼のお気に入りだった一対の巨大な馬のブロンズ像が鎮座していた。戦火で破壊されたはずのこの芸術作品が、数十年たち闇市場に現れたとの情報に接したすご腕の美術調査員が本物を追い掛けたドキュメントだ。関係者をたどり、各国を飛び回って真相を突き止める過程が実に面白い。旧東ドイツの秘密警察シュタージやナチスの残党が絡む美術品の闇取引の実態も明らかにしていて貴重だ。(W)


週刊エコノミスト2023年10月24日号掲載

『ヒトラーの馬を奪還せよ』 アルテュール・ブラント著 筑摩書房 2640円

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