週刊エコノミスト Online書評

『外来種は悪じゃない』 伊地知英信著 草思社 1980円

『外来種は悪じゃない』 伊地知英信著 草思社 1980円

 動植物の在来種の生息を脅かすと問題視される外来種。自然科学に詳しいライターが、そうした画一的な見方に疑問を呈する。特定の種を絶滅させる危険がある場合の駆除や、日本に定着する可能性がある動植物の侵入阻止には理解を示しつつも、受粉などに必要として環境省が生存を認めている外来種がいることに言及。人間が改変した自然の中では在来種が大量発生し、悪影響を及ぼす場合もあると指摘し、外来種も暮らす新たな自然の姿を提唱する。(W)


週刊エコノミスト2023年10月24日号掲載

『外来種は悪じゃない』 伊地知英信著 草思社 1980円

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