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新聞から言葉をえぐる(11月16日~11月30日)

「新生児や患者、医療従事者の保護は、全ての事柄に優先されなくてはならない。病院は戦場ではない」=11月16日付『読売新聞』

 パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で、イスラエル軍は地区最大規模の医療施設「シファ病院」に突入した。国際社会からはイスラエルへの非難が高まった。国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)がX(旧ツイッター)で。

「共産主義国家を運営する人物という意味で彼は独裁者だ」=17日付『日経新聞』

 バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が米西部サンフランシスコ近郊で会談し、国防当局間の対話を再開することで合意した。会談後の記者会見でバイデン氏が、習氏をこれからも独裁者と呼ぶかと問われて。

「こうやって取れて特別なこと」=17日付『毎日新聞』夕刊

 米大リーグの大谷翔平がアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。2021年に続き投票者全員から1位票を獲得した。2度目の満票はメジャー史上初。大谷がテレビ番組で。

「恋愛感情がある相手の女性を性風俗(産業)に従事させる男性は『恋愛詐欺師』です」=18日付『毎日新聞』

 女性客に支払い能力を超える高額料金を請求して借金を背負わせる「悪質ホストクラブ」について、東京都新宿区の吉住健一区長=写真=が臨時の会見を開き、注意を呼びかけて。

「必ず(招致を)勝ち取れ」「金はいくらでも出す」「官房機密費もある」=19日付『朝日新聞』

 石川県の馳浩知事が東京都内での講演で、東京オリンピックの招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に内閣官房報償費(機密費)を使って贈答品を渡したと発言。自民党の招致推進本部長だった馳氏が当時の安倍晋三首相から告げられた言葉も明かした。馳氏は講演の後、事実誤認があったとして発言を撤回した。

「収益の良い診療所の収益を守るか、勤労者の手取りを守るか、といった国民的議論をお願いしたい」=21日付『日経新聞』

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は24年度予算編成などに関する建議で、診療所の報酬単価の引き下げを提言した。財政制度分科会の増田寛也会長代理(日本郵政社長)が会見で。

「国民を置き去りにしたままでは(万博の)成功はおぼつかない」=22日付『朝日新聞』

 会場建設費が膨らむ25年大阪・関西万博をめぐり、公明党の伊佐進一氏が衆院予算委員会で懸念を示して。

「難しい決断だが、正しい決断だ」=22日付『読売新聞』夕刊

 イスラエル軍とガザ地区のイスラム組織ハマスは、ハマスがイスラエルから連れ去った人質50人を解放することなどを条件に、戦闘を4日間休止することで合意した。イスラエルのネタニヤフ首相が閣議で。休止が一時的であることも強調した。

「これで万里を見下ろす『目』と、万里をたたく『拳』の両方を我々は手中に収めた」=23日付『毎日新聞』

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、北朝鮮が平安北道東倉里(ピョンアンプクドトンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場から軍事偵察衛星「万里鏡1号」を打ち上げ、成功したと報道。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の言葉も伝えた。

「戦争が始まって50日目。こんなに静かで安全な夜は初めてだった」=26日付『毎日新聞』

 イスラエル軍とハマスの一時休戦が始まって一夜明けた25日、ガザ中部のデルバラーに避難中の学校警備員、ナズミーさん(57)が取材に。

「チーム全員がハードワークしたからこそ優勝できた。このために日本に戻ってきたので、最高です」=26日付『朝日新聞』

 サッカー・J1でヴィッセル神戸が悲願の初優勝を決めた。2年前にドイツから帰国しチームを引っ張ったFW大迫勇也=写真=が。

「ウクライナと(パレスチナ自治区)ガザから伝えられる光景は、被爆者にとってあの日(原爆投下)の再来」=29日付『朝日新聞』

 核兵器禁止条約の第2回締約国会議が米ニューヨークの国連本部で始まった。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市(すえいち)事務局長(83)が演説で。

「『安全性に問題はない』と繰り返してきた国の説明がいかに無責任か明らかになった」=30日付『毎日新聞』

 米軍横田基地(東京都福生市など)に所属する輸送機CV22オスプレイが、鹿児島県・屋久島沖で墜落した。オスプレイの配備や米軍普天間飛行場の県内移設に反対する「オール沖縄会議」の福元勇司事務局長が。


週刊エコノミスト2023年12月19日号掲載

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