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週刊エコノミスト Online 編集後記

平野純一/谷道健太

編集部から

 作家の塩野七生さんに、かつて本誌でインタビューした際、塩野さんは政治について「経済の興隆で蓄えた力を上手に使うこと」と話していました。経済は一定の条件が整えば、ある意味で「自発的」に成長していく。成長で得た果実を政治によって長持ちさせる。だから政治改革を行わない限り、経済大国であり続けることはできない……と。そして塩野さんは「日本はそうではない」と嘆いていました。

 自民党は、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、本当に改革ができるのか。派閥解散は“偽装”ではないのか。裏金の使途は明らかにできるのか。政治資金規正法の強化に真摯(しんし)に取り組むのか。

 何より、国家の重責を担う大臣が、派閥推薦名簿や当選回数などで決まること一つ考えても、生ぬるい改革では日本はさらに没落すると思わざるをえない。

(平野純一)

 能登半島地震が起きてから半月ほどたった日、都内に住むいとこから連絡があった。被災地の富山県高岡市に住む遠縁と名乗る女性から手紙が届き、崩れた墓石の写真が同封されていたというのだ。手紙によれば、私といとこの曽祖父の墓かもしれないという。しかし、曽祖父の墓は高岡市内の別の寺にあるはずだ。なぞだらけの手紙だった。

 それから差出人、崩れた墓がある寺、別の寺、差出人の父親と会ったことがある親戚に電話することになった。現時点では本当に曽祖父の墓なのかどうか、不明のままだ。

 いとこが持っていた戸籍謄本によれば、曾祖父は終戦直後の1946年に亡くなった。それから80年近くたって、自分の墓を巡ってちょっとした騒動が起きていることに曾祖父も驚いているかもしれない。これを機会に春になったら高岡に出向きたいと思う。

(谷道健太)

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