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新聞から言葉をえぐる(2月16日~2月21日)

「既に解決された拉致問題を両国関係の障害物として捨てるのなら、両国が近づけないわけはない。岸田文雄首相が平壌を訪問する日が来るかもしれない」=2月16日付『毎日新聞』

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キムヨジョン)党副部長が談話で、日朝関係について。

「どんな状態だろうが、『いく』ことが大事なのかなと、今、改めて思った」=16日付『読売新聞』

 水泳の世界選手権の競泳男子200メートルバタフライ決勝で、本多灯(イトマン東京)=写真=が1分53秒88で金メダルを獲得。左足首捻挫のアクシデントを乗り越えての優勝を喜んで。

「(旧統一教会側の)意趣返しかどうか分からないが、揺さぶりをかけてきているということも十分考えられる」=17日付『読売新聞』

 盛山正仁文部科学相が会見で、2021年衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体から支援を受けたと指摘されていることについて、盛山氏が教団の解散命令を請求したことへの反発ではないかとの質問に。

「何が起きたかは正確にはわからないが、プーチンらがやったことの結果であるのは間違いない」=17日付『日経新聞』夕刊

 ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が収監先の刑務所で死亡した。バイデン米大統領が演説で、プーチン露大統領に責任があると非難して。

「ものすごく重い肩の荷がおりた」=18日付『毎日新聞』

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型主力ロケット「H3」2号機が、打ち上げに成功した。昨年3月の初号機は失敗していた。開発責任者のJAXAの岡田匡史プロジェクトマネジャーが会見で。

「ものすごく懸けていた。単純にめちゃくちゃうれしい」=19日付『毎日新聞』

 ブレイキン(ブレイクダンス)の全日本選手権で、男子は18歳の菱川一心(ダンサー名・ISSIN)=写真=が初優勝した。大会4連覇を狙った半井重幸(SHIGEKIX)を準決勝で破っての全日本制覇について。

「ラファでの作戦を阻止しようとする者は誰であれ、実質的には我々に戦争に負けろと言っているのだ」=19日付『朝日新聞』

 イスラエルのネタニヤフ首相が会見で、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファへの侵攻計画に国際社会から懸念の声が相次いでいることに対して。

「ガザ地区でパレスチナの人々に起きていることは歴史上、類を見ない。ただ、ヒトラーがユダヤ人殺害を決定したときには存在した」=19日付『読売新聞』夕刊

 ブラジルのルラ大統領が訪問先のエチオピアで記者団に。ガザ地区の情勢をめぐり、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を行ったナチス・ドイツになぞらえてイスラエルを批判した。

「プーチンは私の半分を殺したが、まだ残り半分がある。ナワリヌイの仕事を続け、祖国のために戦い続ける」=20日付『読売新聞』

 死亡したアレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリアさんがSNSに動画を投稿して。

「43兆円の枠内で、求められる防衛力の強化はできるのか。現実的な視点で見直す必要があるのではないか」=20日付『朝日新聞』

 防衛省は、防衛政策の企画立案機能の強化に向けた有識者会議の初会合を省内で開いた。政府が23年度から5年間の防衛費を計43兆円程度としていることについて、座長の榊原定征経団連名誉会長が、円安や物価高を踏まえたさらなる増額の可能性に言及して。

「こんなことで予算案も通るわけがないし、国民の自民党に対する不信感や怒りが収まると思ったら、本当に大間違いだ」=21日付『朝日新聞』

 自民党は20日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会の開催をめぐり、塩谷立元文部科学相と武田良太元総務相が出席すると野党に伝えた。野党が求めた51人に対しわずか2人の回答だったことに、立憲民主党の安住淳国対委員長が反発して。

「正式な議事録を作り終えていないのにその元となる録音データを消すなんてありえない」=21日付『毎日新聞』

 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組をめぐり、NHK経営委員会が会長を厳重注意した際の議事録や録音データを開示すべきかが争われた訴訟の判決で、東京地裁はNHKに開示を命じた。NHK側はデータを消去したと主張したが、認めなかった。原告団の沢藤大河弁護士が会見で判決を高く評価して。


週刊エコノミスト2024年3月12日号掲載

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