週刊エコノミスト Online編集後記

浜條元保/岩崎誠

編集部から

「今ごろは北京にいる予定だった」。今号の中国特集の相談をすると、専門家はこう切り出した。現地の大学や研究機関が主催するシンポジウムに参加する予定だったが、直前に先方から参加を見合わせるように打診されたという。

「周囲からは行く前でよかった、と。現地でこれまでの言動に難癖をつけられ帰国できなくなったらと考えれば、不幸中の幸いと言われた」と専門家。

 別の中国専門家は「日本でオンラインセミナーを開催すると、招待していない中国系メディアが入ってくるようになった。香港や台湾に関する発言には神経を使う」と話す。

 2012年、青島の日系企業が反日デモ抗議を受け、店舗や工場を壊された事件を思い出した。数週間後、事件現場を回って写真を撮っていると、治安当局者らしき人物から“職務質問”を受けた。怖かった。

(浜條元保)

 最近メルカリに出品していた本が相次いで売れました。家族が洋服などを次々に売りさばいているのを見て昨年夏「よし私も」と出品しましたが半年以上売れずにいました。

 先に売れたのは村上龍さんのデビュー作『限りなく透明に近いブルー』の初版(第1刷)。値段が強気だったせいか売れるまで時間がかかりましたが、待ってみるもの。次は塩野七生さんの『ローマ人の物語』(文庫版全43冊)。こちらも高めの価格でしたが少し値下げすれば買う人がいるとのことで、その通りにしたらすぐに取引成立。値付け次第の面はあるものの、価値があれば売れることに味をしめ家にあふれる本をさらにあれこれ出品中です。

 昨年5月に編集長に就任し、まもなく2年目。村上さんや塩野さんを持ち出すのはおこがましいですが、買っていただける価値あるものを出し続けたいと思っております。

(岩崎誠)

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