『駅メロものがたり』 藤澤志穂子著 交通新聞社新書 990円
『駅メロものがたり』 藤澤志穂子著 交通新聞社新書 990円
主要駅ならどこでも耳にする「駅メロ」について、元一般紙記者が全国18駅の事例を紹介。1978年発表の「青葉城恋唄」はいまや仙台駅の代名詞だが、実はそれまでご当地ソングはなく、当時の駅長が構内で繰り返し曲をかけたことが、ミリオンセラーにつながった。呉駅の「宇宙戦艦ヤマト」はかつて軍国少年だった宮川泰と阿久悠コンビの作曲作詞で、宮川は最高傑作と自負していたという。各地の駅メロの由来を知ることで、旅がより楽しくなる。(I)
週刊エコノミスト2024年5月28日号掲載
『駅メロものがたり』 藤澤志穂子著 交通新聞社新書 990円