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週刊エコノミスト Online 書評

『生と死を分ける翻訳』 アンナ・アスラニアン著 草思社 2750円

『生と死を分ける翻訳』 アンナ・アスラニアン著 草思社 2750円

 トランプ氏が米国の大統領在任当時に、特定の国家を卑俗な言葉で侮蔑した際、各国の翻訳者は「鳥が卵を産まない国」などと表現を和らげるのに苦心したという。本書は、フリーの通訳・翻訳家がその仕事の知られざる裏側を解説。第二次世界大戦末に米英と旧ソ連の3カ国首脳が一堂に会したヤルタ会談の晩さん会で、スターリンが通訳者の空腹を気遣うなど膨大なエピソードから、通訳・翻訳の存在が時に歴史を左右するほど意義深いものと分かる。(W)


週刊エコノミスト2024年5月28日号掲載

『生と死を分ける翻訳』 アンナ・アスラニアン著 草思社 2750円

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