新聞から言葉をえぐる(4月25日~5月9日)
「私たちの親愛なる友人のシンゾー(安倍晋三元首相)を通して知っている人だ」=4月25日付『日経新聞』
自民党の麻生太郎副総裁は、米ニューヨーク市中心部の「トランプタワー」でトランプ前米大統領と会談した。トランプ氏がロビーで麻生氏を出迎えて。
「(前回は)若年人口を近隣自治体間で奪い合うかのような状況が見られた。ゼロサムゲームのような取り組みは、日本全体の人口減少の基調を変えていく効果は乏しい」=25日付『毎日新聞』
民間の有識者らで作る「人口戦略会議」は、全自治体の4割に当たる744自治体で、人口減少が深刻化し、将来的に消滅の可能性が高い「消滅可能性自治体」に該当するとの試算を公表した。副議長の増田寛也元総務相が、10年前の「増田リポート」の反省点を挙げて。
「(涙を)我慢しとったのに」=25日付『毎日新聞』
ラグビー元日本代表でワールドカップ(W杯)に3度出場した田中史朗(39)=リーグワン・NECグリーンロケッツ東葛、写真=が記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。日本代表でともに戦った松島幸太朗と松田力也がサプライズで登場し、田中が涙を流して。
「基調的な物価上昇率に今のところ、大きな影響を与えているわけでない」=27日付『朝日新聞』
日銀は、大規模な金融緩和策からの転換後、初となる金融政策決定会合を開き、低金利政策を維持することを決めた。植田和男総裁が会見で、急速に進む円安について。この発言の後、円安が更に進行した。
「そう、年齢が問題になっている。私は成人男性で、6歳児と争っている」=29日付『読売新聞』
バイデン米大統領がホワイトハウス記者会の夕食会で演説し、11月の大統領選で対決する見込みのトランプ前大統領を皮肉って。
「政治改革を占う選挙だった。自民の改革案は全く駄目で信任を得られていない」=29日付『毎日新聞』
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件発覚後初の国政選挙となった衆院3補選は、自民党が島根1区で敗れ、不戦敗の東京15区、長崎3区と合わせ3戦全敗となった。立憲民主党は全勝した。立憲の泉健太代表が党本部で記者団に。
「自民党の政治資金の問題が、大きく重く、足を引っ張ったことについては申し訳なく思っている」=30日付『朝日新聞』夕刊
岸田文雄首相が首相官邸で記者団に、自民党が全敗した衆院3補選について。
「率直にホッとしている。選手たちがこの1試合に懸ける思いをしっかりとピッチの上で示してくれた」=30日付『読売新聞』夕刊
サッカー男子U23(23歳以下)日本代表は、パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねたU23アジア・カップ準決勝でイラクに2─0で勝ち、大会の3位までに与えられる五輪出場権を獲得した。大岩剛監督=写真=が。
「外国人嫌いで、移民を望まないから、(経済的な)問題を抱えている」=5月4日付『毎日新聞』
バイデン米大統領が首都ワシントンで演説し、日本を中国やロシア、インドと並べて。
「いまボールは反対(イスラエル)側にある」=7日付『日経新聞』夕刊
パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、ハマスは仲介国から提示されたイスラエルとの休戦案を受け入れると発表した。ハマスの最高指導者ハニヤ氏がイランのアブドラヒアン外相との電話協議で。イスラエル側は、休戦案がイスラエルの要求とかけ離れていると指摘した。
「議会と自分の考え方とで、板挟み的にずっと悩んでいる」=8日付『読売新聞』
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、経済産業省から文献調査の申し入れを受けた佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が、斎藤健経産相と面談して。脇山町長は10日、受け入れを表明した。同町議会は4月、受け入れを求める請願を採択していた。
「マイクを切ったかどうかだけじゃない。患者と向き合わない姿勢こそが問題だ」=9日付『朝日新聞』
水俣病の患者・被害者らが1日に伊藤信太郎環境相と懇談した際、環境省職員が被害者側のマイクの音を発言中に切った。批判が広がり、伊藤氏は8日、患者団体の関係者に直接謝罪した。水俣病互助会事務局の谷洋一さんが。
週刊エコノミスト2024年5月28日号掲載
新聞から言葉をえぐる(4月25日~5月9日)