新聞から言葉をえぐる(5月10日~5月16日)
「ネタニヤフ氏と戦時内閣に対して、もし人口密集地に入れば、我々からの支援は受けられなくなると伝えた」=5月10日付『毎日新聞』
バイデン米大統領はCNNテレビのインタビューで、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファに本格的に侵攻した場合、イスラエルへの兵器の供給をやめると表明した。
「全く不十分な『なんちゃって改革』。そういう代物だ」=10日付『毎日新聞』
自民、公明両党は、政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正に向けた与党案について合意した。立憲民主党の岡田克也幹事長が記者団に。
「中国は新世界秩序の柱の一つだ」=10日付『読売新聞』夕刊
中国の習近平国家主席とハンガリーのオルバン首相がブダペストで会談し、経済連携の強化で一致した。会談後の記者会見で、オルバン氏が中国を持ち上げて。
「(調査が)日本のどこかに適地が見つかるための呼び水になればと思う」=11日付『朝日新聞』
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長=写真=が会見で、選定の第1段階となる文献調査を受け入れたことについて。
「大きな問題になったことはないということだったので、深く考えることなく続けてしまった」=11日付『読売新聞』
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた安倍派の会計責任者の松本淳一郎被告(76)は、東京地裁で開かれた初公判で起訴内容を大筋で認めた。検察側が読み上げた供述調書の中で松本被告が、キックバック(還流)を続けたことについて。
「こんなに人が集まって田植えができるとは思わなかったので、不思議な光景。うれしい驚きです」=12日付『毎日新聞』
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の「白(しろ)米千枚田(よねせんまいだ)」の一部で田植えが始まり、棚田の「オーナー」ら約50人が参加した。「白米千枚田愛耕会」の白尾真紀子さん(40)が笑顔で。
「あなたたちが国連憲章をズタズタにしている」=12日付『読売新聞』
国連総会(193カ国)は、パレスチナの国連加盟を支持する決議案を賛成多数で採択した。日本を含む143カ国が賛成、米国やイスラエルなど9カ国が反対した。イスラエルのエルダン国連大使が採決前に演説し、携帯用のシュレッダーを持ち出して国連憲章の表紙を切り刻んで。
「0点。良くて100点満点で10点。これでは10年たっても残業は減らない」=14日付『東京新聞』
教員不足対策を議論している中央教育審議会の特別部会は、残業代が支払われない代わりに一律支給される「教職調整額」について、現行の給料月額4%から10%以上に引き上げるなどの方策をまとめた。働き方改革を求める団体の西村祐二さん(岐阜県立高教員)が会見で。
「これまでAIモデルの知能を高めることに注力してきたが、使いやすさで大きな前進を遂げた」=14日付『日経新聞』夕刊
対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手掛ける米新興企業オープンAIは、人間と話している時と同じように自然な音声会話ができる最新の大規模言語モデル「GPT─4o(フォーオー)」を発表した。ミラ・ムラティ最高技術責任者(CTO)が発表会で。
「パネル市況変化への対応が遅れ反省している。家電事業に集中し、負のサイクルから脱却する」=15日付『毎日新聞』
シャープは、テレビ向け大型液晶パネルを製造する子会社、堺ディスプレイプロダクト(堺市)の生産を9月までに停止すると発表した。国内から大型液晶パネルの生産拠点がなくなる。シャープの呉柏勲社長が会見で。
「すごい道のりを歩いてきたと実感している。未練は全くない」=15日付『読売新聞』
フィギュアスケート男子で世界選手権2連覇を果たした宇野昌磨さん(26)=写真=が、東京都内で引退記者会見を開いて。
「今、ガザでは多くの人が亡くなり、家を追われている。『第二のナクバ』だ」=16日付『毎日新聞』夕刊
1948年5月のイスラエル建国に伴い約70万人のパレスチナ人が難民となった「ナクバ(大惨事)」から76年の15日、ヨルダン川西岸北部ナブルスで行われたデモに参加したイブティハージ・ナーディさん(58)が。
週刊エコノミスト2024年6月4日号掲載
新聞から言葉をえぐる(5月10日~5月16日)