『労働法はフリーランスを守れるか』 橋本陽子著 ちくま新書 1012円
『労働法はフリーランスを守れるか』 橋本陽子著 ちくま新書 1012円
最近注目される配達員などのフリーランスは自由な存在に見えるが、個人事業主は労働法の保護外のため、労災保険が適用されず失業しても補償されないなどの厳しい面もある。研究者が新しい働き方を生かせる社会の在り方を考察した。欧米でフリーランスとして働く人々を法律で保護対象の労働者として認める動きが出ていることを紹介。日本で今秋施行予定の「フリーランス新法」も保護が不十分な点を指摘する。非常に参考になるテキストだ。(W)
週刊エコノミスト2024年6月11・18日合併号掲載
『労働法はフリーランスを守れるか』 橋本陽子著 ちくま新書 1012円