慶応３（１８６７）年８月18日、是清たちを乗せたコロラド号はサンフランシスコに到着した。

　この年、日本では「ええじゃないか」が流行し、徳川第15代将軍慶喜が10月に大政を奉還した。

　そしてその翌月、勝海舟は米国に旅だった息子を案じながら、愛弟子坂本龍馬が京都にて凶刃に倒れるという悲報に接することになった。