会社を買う売る継ぐ 350万円で買ったレストラン 買う時は「売ることを前提」に=黒崎亜弓
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斉藤健一郎さんが、2年の会社員生活を経て、350万円で兵庫県西宮市のカフェレストランを買ったのは2007年。サラリーマン家庭に育った斉藤さんだが、社長になることは漠然と思い描いていたという。結婚を機に飲食業勤務から会社勤めの営業マンとなり、離婚後、かつて働いていた店のオーナー経営者が引き継いでくれる人を探していると耳にし、手を挙げた。
購入価格の350万円は言い値。月10万円の分割払いを約束し、当初の2カ月は、昼は会社勤め、夕方以降は店に立った。オーナーが譲るつもりでいるなか、スタッフのモチベーションは下がっていた。斉藤さんはスタッフのやる気を引き出すと同時に、営業時間を夜のみからランチと朝5時までに拡大。売り上げは2倍に伸びた。
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週刊エコノミスト
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