経済・企業特集

商社 商社セブン 三井物産 ここに注目! 「食」と「農」の向上 養鶏用飼料の設備を増強=堀健一

ETGの集荷・販売拠点 三井物産提供
ETGの集荷・販売拠点 三井物産提供

 三井物産が80%を出資する米国の畜産・水産用飼料メーカー「ノーバス」は、養鶏のエサに混ぜる飼料用アミノ酸「メチオニン」を製造・販売する。世界的にたんぱく質の需要が増える中、豚や牛に比べ宗教上の制約を受けにくい鶏肉は特に安定成長が見込める。養鶏に有用なメチオニンは、ノーバスを含めて4社が世界シェア9割を握る。短期的には市況の波があるが、長期的には需要が伸びるだろう。ノーバスではメチオニンの生産能力を年間26万トンから38万トンへと設備増強を予定しており、2021年にも稼働する。

 同社は養鶏用だけではなく、豚、牛、水産物の飼料添加物も手がける。この事業とともに、国内の持ち分法適用会社「フィード・ワン」の畜水産飼料事業、連結子会社「プライフーズ」の養鶏事業、チリのサーモン養殖事業などを通じて、さまざまな相乗効果を出している。

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