マーケット・金融特集

政策の後押しもあるキャッシュレス関連銘柄 現金関連業界は縮小も=和島英樹 キャッシュレスの覇者

 二次元コード(QRコード)決済、スマホ決済などキャッシュレス決済関連銘柄に注目が集まっている。経済産業省は2025年までに国内のキャッシュレス決済の比率を現状の2倍の40%とする目標を掲げている。新サービスの発表が相次ぎ、政策の後押しもあるキャッシュレス関連銘柄は、いまや話題に事欠かない分野だ。

 キャッシュレス決済銘柄の代表格のひとつのメタップスは、3メガバンクがQRコードの規格統一を発表した今年5月、思惑買いから株価が急騰し、年初来高値を更新した。またキャッシュレス決済システムで銀行との連携強化を進めるGMOペイメントゲートウェイ、スマホのQRコード読み取りアプリを手がけるメディアシークなども、キャッシュレス関連銘柄として投資家に認知され、話題が出るたびに株価が上昇している。

 キャッシュレス決済の主な銘柄は、システムやアプリなどを提供するネット・IT関連企業、メガバンクのみならず地銀も独自サービスを立ち上げている銀行、従来から展開してきた決済サービスを発展させる通信などの企業がある(表)。また消費者との窓口となる店舗を展開するコンビニ、スーパーなどの流通系、交通カードで先行する鉄道関連などもキャッシュレス決済に積極的だ。この分野には今後も新規参入企業が相次ぐと見られ、…

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週刊エコノミスト

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