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EU離脱、北アイルランド問題で対立 英メイ首相「協議の長期化はない」=増谷栄一

トゥスクEU大統領(左)は英国の離脱案を拒否
トゥスクEU大統領(左)は英国の離脱案を拒否

 英国のEU(欧州連合)離脱で、北アイルランドの国境問題を巡る交渉が行き詰まっている。

 EU首席交渉官のバルニエ氏は、EUの非公式首脳会議(9月19、20日)の直前に発表した声明文で、EU離脱後も北アイルランドにEUルールを適用させることで、ハードボーダー(厳格な国境管理)を避ける解決方法を譲らなかった。北アイルランドがEU関税同盟に残るという前提で、「英国内から北アイルランドに入る物資の関税チェックを行う必要がある。その場合、国境ではなく企業の敷地内か市場内で行う」(19日付英『ガーディアン』紙)と提案した。

 これに対して、連立与党の北アイルランドの民主統一党(DUP)のナイジェル・ドッズ副党首は19日のツイッターで、「北アイルランドを英国本国とは異なる体制にするもので、北アイルランドと英国の間に国境を設けることを意味する。この提案はだれが英国の首相になっても容認できない」と猛反対し、連立政権の根幹に触れる問題となっている。

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