新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 特集

日米自動車摩擦 禁じ手「輸出枠」復活の悪夢=河村靖史 偽りの世界好景気 関税道具に2国間協定迫る米国

米国は日本車の最大の輸出先(Bloomberg)
米国は日本車の最大の輸出先(Bloomberg)

「(貿易)協議中は、米国通商拡大法232条に基づく輸入車への追加関税措置が発動されない状況となったことを歓迎する」

 日本自動車工業会は9月26日の日米首脳会談後、豊田章男会長のコメントを発表した。

通商問題の「本丸」

 米国トランプ政権による輸入車に対する関税引き上げという脅しが効いて、日本政府は農産品を含む関税に関する2国間交渉入りを受け入れざるを得なかった。日系自動車各社は当面、輸入車関税引き上げが回避されたことに胸をなで下ろす。

 ただ、2国間交渉が難航すれば、米国は日本に対して自動車輸出枠の設定を求める可能性が高く「先行き楽観はできない」(日系自動車メーカー首脳)のが現状だ。

残り2337文字(全文2629文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事