論壇・論調 ペンス氏演説「新冷戦の幕開け」 中国「ソ連とは違う」と懐疑的=坂東賢治
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米中貿易戦争に収拾の見通しが見えない中、ペンス米副大統領が10月4日、ワシントンの保守系シンクタンク、ハドソン研究所で米国の選挙に中国が介入していると非難し、安全保障や宗教の自由、外交政策など幅広い分野で中国を攻撃する演説を行った。
中国共産党の機関紙『人民日報』は10月5日、「賢いとはいえない捏造(ねつぞう)術だ」と題した評論文を掲載し、選挙への介入などペンス演説の批判に逐一反論し、「冷戦終結から30年近くが過ぎたのに米国はマッカーシズム(1950年代の反共産主義)の茶番劇を繰り返すのか」と揶揄(やゆ)した。
米メディアは中国による選挙介入というペンス氏の主張には必ずしも同調しなかった。10月4日の『USAトゥデー』紙(電子版)は「大統領選へのロシアの干渉から注意をそらすため」という専門家の見方を伝えた。
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