論壇・論調 米FRBの利上げに賛否 「不要な冷却効果」との声=岩田太郎
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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長やウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁は10月中旬に、進行中の米利上げを休止する目安とされてきた中立金利水準(景気を刺激も抑制もしない実質金利)を超えて引き締めを行う考えを示唆した。これに対し、トランプ米大統領は「FRBは正気を失った」と非難し、緩和的な金融政策の継続を求めた。エコノミストの間では、FRBが利上げを急ぎすぎているとの大統領の見解が正しいのか、FRBの対応の是非にからめて論じられている。
イエレン前FRB議長は10月12日に韓国ソウルで行った講演で、「FRBは正気を失っておらず、緩和的な金融政策を徐々に終わらせることは賢明な戦略だ」と述べた。
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週刊エコノミスト
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