小説 高橋是清 第19話 水心楼に遊ぶ=板谷敏彦
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(前号まで) 帰京した是清は末松謙澄と意気投合、二人で外国語新聞の翻訳を新聞社に売り歩くうちに末松は東京日日新聞の社員になる。是清は末松の書生先に住み込むことにした。
明治6(1873)年9月、前島密(ひそか)の駅逓寮を辞めて開成学校で勉強していた是清は米国から戻った森有礼(ありのり)と再会した。連載一覧
森は日本に戻るや「明六社」を設立した。これは当時の西洋諸国に倣った分野横断的なソサエティーであり、その理念は「愚蒙ノ眼ヲ覚シ」「天下ノ模範タラン」というもので、国民教育活動を推し進めるための啓蒙団体だった。
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週刊エコノミスト
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