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オリンパス事件「上告棄却」が照らし出す“人質司法”の闇=稲留正英

最高裁も時間をかけて検討した形跡はある
最高裁も時間をかけて検討した形跡はある

 オリンパスの巨額粉飾決算事件で、「不正会計をほう助した」などとして罪に問われた元野村証券社員横尾宣政氏の裁判は、最高裁が無罪を主張する同氏の上告を1月22日付で棄却し、懲役4年、罰金1000万円の実刑判決が確定した。

 本誌の調査報道や刑事裁判に並行する民事裁判で、検察の主張を覆す数々の新証拠や新証言が出てきたが、最高裁の判断は動かなかった。

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