教養・歴史書評

自殺、死生学……「死」を考える本を読む=高部知子

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     日本が「自殺大国」といわれるようになってから国はいろいろな取り組みをおこなってきたようだが、近年ようやく効果が表れてきたのか、年間3万人もいた自殺者が、2017年には、2万1321人まで減ってきた(警察庁統計)。それでもやはり1日50人以上の方が自殺をしている計算になる。遺族、知人まで含めたら一体どのくらいの人が傷つき、苦しんでいることだろう。今回私が読んでみた本は、そうした遺(のこ)された家族の話だった。『自殺会議』(末井昭著、朝日出版社、1680円)。

     この本は著者が次々と自殺によって大切な人を失った経験のある人と対談をしていくという構成になっている…

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