英国 次期首相有力候補の懐具合=竹鼻智
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欧州連合(EU)からの離脱を巡る混乱を受け、メイ首相が5月24日に辞任を表明。7月末までに新首相の選出を行うことになった英国国会。保守党党首選への有力候補として名前が挙がっているのがボリス・ジョンソン氏だ。EU離脱強硬派の同氏はEU離脱条件を巡って政府案と対立し、昨年7月にメイ政権下での外相の職を退いていたが、その間、党首選へ向けた資金集めを着々と進めていたとみられる。
ジョンソン氏は、国会議員としての約8万ポンド(約1100万円)の給与に加え、ビジネス関連の講演料が昨年1年間で約80万ポンド(約1億1000万円)に上る。さらに、EU離脱強硬派の貴族階級などから集めた寄付金は昨年10月以降で15万ポンド(約2100万円)。こうした活発な資金集めに加え、複数の全国紙へのコラム執筆なども行っていた。党首選のための資金とEU離脱強硬派の支持を同時に集めていたということ…
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週刊エコノミスト
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