国際・政治エコノミストオンライン

イラン問題 米英の歴史的責務と、日本の独自外交=伊藤芳明

    (出所)編集部作成
    (出所)編集部作成

     前後左右5個のナビゲーション・ランプ以外の明かりを落とし、タンカーの真っ暗なブリッジではレーダーだけが青白い光を投げる。漆黒の海をイランの高速艇部隊の明かりが横切り、ブリッジに一瞬、緊張が走る──。1980年に始まったイラン・イラク戦争終盤、双方がペルシャ湾を航行するタンカーを攻撃する「タンカー戦争」に発展した1987年8月。ペルシャ湾内のUAE(アラブ首長国連邦)沖でタンカーに乗り込み、深夜のホルムズ海峡を抜けてオマーン湾まで、緊迫の18時間をルポしたことがある。高速で接近するイランの艦艇に対してタンカーがいかに無防備か、皮膚感覚で痛感させられた取材だった。

     あれから30年以上の時を経て、再びホルムズ海峡に軍事衝突の危険が高まっている。英国とイランがお互い…

    残り2082文字(全文2416文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,000円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    9月3日号

    絶望の日韓16 「次は自動車」焦る韓国 戦後最悪いつまで ■浜田 健太郎19 インタビュー 申ガク秀 元駐日韓国大使 “法の日本”と“正義の韓国”の妥協点 「韓国政府と日韓企業で徴用工補償を」20 徴用工問題の本質 植民地支配の “清算”に変化 ■浅羽 祐樹22 韓国社会の意識 摩擦招いた道徳的“正 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    最新の注目記事

    ザ・マーケット