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イラン問題 米英の歴史的責務と、日本の独自外交=伊藤芳明

    (出所)編集部作成
    (出所)編集部作成

     前後左右5個のナビゲーション・ランプ以外の明かりを落とし、タンカーの真っ暗なブリッジではレーダーだけが青白い光を投げる。漆黒の海をイランの高速艇部隊の明かりが横切り、ブリッジに一瞬、緊張が走る──。1980年に始まったイラン・イラク戦争終盤、双方がペルシャ湾を航行するタンカーを攻撃する「タンカー戦争」に発展した1987年8月。ペルシャ湾内のUAE(アラブ首長国連邦)沖でタンカーに乗り込み、深夜のホルムズ海峡を抜けてオマーン湾まで、緊迫の18時間をルポしたことがある。高速で接近するイランの艦艇に対してタンカーがいかに無防備か、皮膚感覚で痛感させられた取材だった。

     あれから30年以上の時を経て、再びホルムズ海峡に軍事衝突の危険が高まっている。英国とイランがお互い…

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