教養・歴史 書評 『ドラえもんを本気でつくる』 大澤正彦著 PHP新書 880円 2020年4月17日 気鋭の若手研究者による「人とロボットの未来論」だ。ドラえもんのように周囲を幸せにする存在を創るにはAIなど工学系の知見に加え心理学や認知科学の領域まで踏み込む必要があると気づき、徹底的に研究。人間と深くかかわる技術「HAI」(人間−ロボット間に相互作用をもたらす設計の研究)が重要との持論に至る。他人を意識する文化を持つ日本はこの技術で世界をリードできると指摘する著者の熱量の大きさで、ぜひ夢をかなえてほしい。(W) 前の記事 生産的議論に向け 情報を強力アップデート=荻上チキ 次の記事 4月2~8日(ビジネス/新書) 文字サイズ 小中大 印刷