教養・歴史書評

『銀座、祝祭と騒乱』 野口孝一著 平凡社 2800円

 新型コロナウイルスのせいで街から人の姿が消えた。その象徴として、東京の銀座通りがいかに閑散としているか、写真を新聞やネットで見た人も多いだろう。本書は、幕末には場末の地だった記述から始まり、明治、大正、関東大震災以降、第二次大戦後と銀座に何が起きて、なぜ東京のメインストリートになり得たかをつぶさに検証し、解説していく。銀座の歴史を長く研究し、精通した著者が、収集してきた豊富な資料を基に描き出す貴重な近代史である。(K)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月16日・23日合併号

今こそ知りたい! 世界経済入門第1部 マクロ、国際政治編14 長短金利逆転でも景気堅調 「ジンクス」破る米国経済■桐山友一17 米大統領選 「二つの米国」の分断深く バイデン、トランプ氏拮抗■前嶋和弘18 貿易・投資 世界の分断とブロック化で「スローバリゼーション」進行■伊藤博敏20 金融政策 物価 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事