教養・歴史 書評 『教育は何を評価してきたのか』本田由紀著 岩波新書 840円 2020年4月24日 『教育は何を評価してきたのか』 本田由紀著 岩波新書 840円 現在の日本社会について、ほとんどの人が「息苦しい」と感じているのではないか。本書は教育こそ「垂直的序列化」と「水平的画一化」を生み出し、人々を苦しめてきたのではないかと問題提起する。キーワードは「能力」「資質」「態度」。明治維新から第二次大戦の敗戦に至るまでに画一化と序列化の萌芽を読み、戦後から1980年代までに「能力」による支配がいかに強化されてきたかを検証、教育が生んだ格差社会を打破する突破口を探る。(K) 前の記事 4月2~8日(ビジネス/新書) 次の記事 倒錯世界でまっとうに生きる 浅田次郎最新作を堪能=孫崎享 文字サイズ 小中大 印刷