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教養・歴史 書評

『MMTとケインズ経済学』 永濱利廣著 ビジネス教育出版社 2000円

『MMTとケインズ経済学』 永濱利廣著 ビジネス教育出版社 2000円

 いまをときめく「MMT(現代貨幣理論)」の解説書は多いが、多くは新理論の利点を伝えることに腐心しているようだ。半面、先行理論との比較で語ることが少なく、読者はMMTを客観的に評価しにくいきらいがある。例えば、「流動性の罠(わな)」の下では金融政策が効かないため財政出動を容認するのは主流派も同じだが、MMTは財政政策“のみ”で経済安定を目指す。新旧理論の共通項と違いを丁寧に説く本書はバランスのとれた入門書だ。(O)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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