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教養・歴史 書評

『不確実性の人類学』 アルジュン・アパドゥライ著 以文社 3000円

『不確実性の人類学』 アルジュン・アパドゥライ著 以文社 3000円

 現代の金融市場を成り立たせるものは何か、という問いにインド出身の文化人類学者が挑んだ。先物取引などのデリバティブ(金融派生商品)は、預貯金や株式といった金融商品を効率的に資産運用する手段と捉えられている。だが、著者はリスクも大きいデリバティブの論理に対抗する思考として人類学を参照。西洋的「個人」ではなく、人はさまざまな関係性の結節点であるという「分人」主義が、グローバリゼーションから脱却する可能性をもたらすと指摘する。(J)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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