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教養・歴史 書評

『現実を解きほぐすための哲学』 小手川正二郎著 トランスビュー 2400円

『現実を解きほぐすための哲学』 小手川正二郎著 トランスビュー 2400円

 性差。人種。親子。難民。動物の命。本書は、人々のあいだに深刻な対立を生み出し、社会を分断してしまうこれら五つの問題について書かれている。本書の最大の特徴は、経験や知識が人それぞれであることは当然として、徹頭徹尾、自分の言葉で考えることを読者に要求している点にある。そのために著者は、大学で学生に対して、家庭でわが子に対して自分がしでかした過ちを俎上(そじょう)に載せ、なぜそうなってしまったかを根気強く問い詰めていく。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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