教養・歴史 書評 『「脳コワさん」支援ガイド』 鈴木大介著 医学書院 2000円 2020年6月26日 『「脳コワさん」支援ガイド』 鈴木大介著 医学書院 2000円 脳梗塞(こうそく)、うつ病、認知症、発達障害。バラバラに見えるこれらの当事者は、脳の情報処理がうまくいかず苦しむ点が共通するという。それが「脳コワさん」=脳がコワれた人だ。著者は自身の経験をもとにどんなことにつまずくのかをとことん言語化した。会話ができないことなら「相手の話が聞き取れない」「自分の意思を伝えられない」と切り分けてゆき、比喩を交えて描き出す。援助職に向けた支援の要望は、プロに限らず、脳コワさんと接するうえで役立つ。(A) 前の記事 6月4~10日(ビジネス/新書) 次の記事 「築地市場の豊洲移転問題」小池都政最大の汚点を都庁官僚が告発=田代秀敏(シグマ・キャピタル チーフエコノミスト) 文字サイズ 小中大 印刷