教養・歴史 書評 『白人ナショナリズム』 渡辺靖著 中央新書 800円 2020年6月26日 『白人ナショナリズム』 渡辺靖著 中央新書 800円 米国の白人至上主義についてはさんざん聞かされてきた気になってしまうが、本書を読めばまったくの誤りであることがわかる。特に、自国第一主義と結びついた近年の白人ナショナリズムは日本ではほぼ理解されていない。著者は、若者中心の新興極右勢力「オルトライト」など反動思想に注目し、自身はあくまで反対の立場にありながら、白人ナショナリズムを「敵視」せず「理解」しようと努める。そのフェアなスタンスが信頼できる一冊だ。(K) 前の記事 6月4~10日(ビジネス/新書) 次の記事 「築地市場の豊洲移転問題」小池都政最大の汚点を都庁官僚が告発=田代秀敏(シグマ・キャピタル チーフエコノミスト) 文字サイズ 小中大 印刷