教養・歴史 書評 『教育現場は困ってる』 榎本博明著 平凡社新書 800円 2020年7月17日 『教育現場は困ってる』 榎本博明著 平凡社新書 800円 出発点は著者の違和感にある。教育改革といえば聞こえはいいが、はたして小学校から英会話を始めるのが本当にいいことなのか。2022年度から高校の国語の授業で契約書の読み方を教えることが決定しているが、こうして顕著になっている実学志向は正しいのか。そして「授業が楽しい」ということの表層的な理解を批判し、「能動的に学ぶ」ことの意味、学力低下に対する対処法、「役に立たない」と思える勉強の力などについて検証していく。(K) 前の記事 6月25~7月1日(ビジネス/新書) 次の記事 コロナで空前の活況も ジャンルで明暗=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷