教養・歴史 書評 『自由貿易はなぜ必要なのか』 椋寛著 有斐閣 2300円 2020年8月21日 『自由貿易はなぜ必要なのか』 椋寛著 有斐閣 2300円 米国がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から離脱したことに象徴されるように、近年、保護主義が台頭し、自由貿易は危機に瀕(ひん)していると著者は言う。そして今こそ、自由貿易とは何なのか、良い/悪いの二分法を超えて有効に機能するにはどうしたらいいのかを論じる。貿易赤字は何を示唆するのか。輸入制限はやがてどんな結果をもたらすのか。自由貿易が嫌われているというのは事実なのか。誤解を解かれ、目からウロコのポイントが満載の一冊だ。(K) 前の記事 7月23~29日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 電子出版のシェアが2割強に=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷