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教養・歴史 書評

『自由貿易はなぜ必要なのか』 椋寛著 有斐閣 2300円

『自由貿易はなぜ必要なのか』 椋寛著 有斐閣 2300円

 米国がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から離脱したことに象徴されるように、近年、保護主義が台頭し、自由貿易は危機に瀕(ひん)していると著者は言う。そして今こそ、自由貿易とは何なのか、良い/悪いの二分法を超えて有効に機能するにはどうしたらいいのかを論じる。貿易赤字は何を示唆するのか。輸入制限はやがてどんな結果をもたらすのか。自由貿易が嫌われているというのは事実なのか。誤解を解かれ、目からウロコのポイントが満載の一冊だ。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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