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小説 高橋是清 第105話 シフの来日=板谷敏彦

    (前号まで)

     ポーツマス講和条約調印後、小村寿太郎外務大臣は満州権益の保持を目的に、日米間で交わされつつあった南満州鉄道の共同開発をめぐる協定を差し止める。

     明治39(1906)年1月23日、是清と深井英五は公債発行としては第5回目に当たる日露戦後の整理公債発行の仕事を終え、サンフランシスコから帰路についた。

     その約1カ月後の2月22日、今度はヤコブ・シフが家族を引きつれて鉄道でニューヨークを発ちサンフランシスコへと向かった。最終目的地は日本である。シフは毎年欧州に旅行していたが、この年の休暇は日本だったのだ。

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