新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『霧の彼方 須賀敦子』 若松英輔著 集英社 2700円

『霧の彼方 須賀敦子』 若松英輔著 集英社 2700円

 没後20年超を経ても人気を集める随筆家・翻訳家の須賀敦子が、晩年に文学の世界で才能を発揮するまでの人生を仔細(しさい)にたどった評伝だ。18歳でカトリックの洗礼を受け、イタリアに渡り、教会の在り方を変革しようとする人たちが集まる「コルシア書店」に参加。信仰とは何かを考え続ける中で多くの書物や人物と出会い、狭い殻に閉じこもらず作品を生みだすことに意味を見いだしていく。哲学的な考察が多いが、じっくりと挑む価値はあり。(W)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事