教養・歴史 書評 『経済人類学入門』 鈴木康治著 作品社 2400円 2020年9月11日 『経済人類学入門』 鈴木康治著 作品社 2400円 自然環境や農村との関わり、狩猟採取社会、贈与交換など、古来から人間が行ってきたあらゆる経済活動に対し、フィールドワークをはじめとしたアプローチで研究する経済人類学。本書はその理論的な基礎を解説する。社会が成立する際、経済が果たす役割やエコロジーと経済の関連性、贈与や分業概念の再検討など、地球環境問題に関心が高まり、グローバリズムとは異なる持続可能なシステム構築が望まれる時代の経済のあり方を追求する一冊でもある。(K) 前の記事 ついにデジタル通貨の覇権争いが始まった……『アフター・ビットコイン2』中島真志に聞く、ブロックチェーンと仮想通貨の現在地 次の記事 中国 陳冠中が描く欲望渦巻く中国=辻康吾 文字サイズ 小中大 印刷