教養・歴史 書評 『教養としての歴史問題』 前川一郎編著、倉橋耕平、呉座勇一、辻田真佐憲著 東洋経済新報社 1800円 2020年10月2日 『教養としての歴史問題』 前川一郎編著、倉橋耕平、呉座勇一、辻田真佐憲著 東洋経済新報社 1800円 1990年代以降、なぜ歴史修正主義が台頭してきたのか。本書はこの問いから出発する。マンガや映画、小説といった大衆メディアのコンテンツとして歴史修正主義は親しまれ、増幅する。一方、歴史学者たちはそのことに無自覚ではないものの、なかなか一般読者の目に触れる場所で有効なファクトチェックを発信できていない。この乖離(かいり)を克服し、問題の本質を考えるために、ここに植民地や社会学、日本中世史、近現代史の知性が結集した。(K) 前の記事 9月3~9日(ビジネス/フィクション) 次の記事 『SDGs(持続可能な開発目標)』 蟹江憲史著 中公新書 920円 文字サイズ 小中大 印刷