教養・歴史書評

『南極で心臓の音は聞こえるか』 山田恭平著 光文社新書 1000円

『南極で心臓の音は聞こえるか』 山田恭平著 光文社新書 1000円

 南極大陸で風が吹かず静かになると、自分の心臓が動く音が聞こえる──。そんな話を聞いた高校生の時から南極を目指し、観測隊の一員として現地を踏んだ著者の、1年4カ月の滞在記。雪に埋没した雪上車を掘り出し、屋外で用を足し、ブリザードで基地内に閉じ込められる強烈な出来事が頻繁に起こる。交流のためのバレーボール大会など楽しい一幕も。温暖化対策などの研究を支える過酷なはずの日々もユーモアたっぷりな語り口で面白く読める。(W)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事