教養・歴史 書評 『ポストコロナの経済学』 熊谷亮丸著 日経BP 1600円 2020年10月23日 『ポストコロナの経済学』 熊谷亮丸著 日経BP 1600円 新型コロナウイルスの影響について、容易に予測がつかない状況が続いている。そんな中、著者はコロナ制圧に期待せず、「共存」戦略をしっかり立てるべきだと主張する。そのための前提として、利益至上主義からSDGs(持続可能な開発目標)を中心に据えた資本主義の転換をはじめ、格差拡大に伴う反グローバリズムとナショナリズムの台頭など八つの構造変化を列挙する。そしてそれらの変化の中で、日本の弱みと強みの両面を冷静に検証する。(K) 前の記事 10月1~7日(ビジネス/フィクション) 次の記事 『ヒトラーの脱走兵』 對馬達雄著 中公新書 880円 文字サイズ 小中大 印刷