教養・歴史 書評 『競艇と暴力団』 西川昌希著 宝島社 1600円 2020年11月20日 『競艇と暴力団』 西川昌希著 宝島社 1600円 人気俳優をCMに起用して知名度が上がるボートレース(競艇)。そんな公営ギャンブルの八百長に手を染めた元選手による衝撃の告発本だ。暴力団組長の息子という生い立ちから、競艇選手になり2000万円以上稼ぐ実力を付けながらも、元暴力団員と共謀して八百長にはまっていく経緯を赤裸々につづる。少なくとも5億円以上を稼いだという告白にも驚くが、共犯者はいまもレースを走り、さらに不正は続いていると明言していることだ。自浄作用は働くのか。(M) 前の記事 『世界との日本の水事情』 吉村和就著 水道産業新聞社 1500円 次の記事 11月5~11日(フィクション/新書) 文字サイズ 小中大 印刷