教養・歴史書評

『ブラック霞が関』 千正康裕著 新潮新書 780円

『ブラック霞が関』 千正康裕著 新潮新書 780円

 午前7時に仕事を開始し、退庁は翌日午前3時すぎ──。激務が続く中央省庁の過酷な現実を、厚生労働省の元キャリア官僚が実体験を基に解説、仕事の効率化を提言する。官邸主導が広がり、求められる政策の検討スピードが上がった結果、負荷が増大。煩雑な国会対応や根深く残る紙文化なども現場を追い詰めていると指摘する。国会議員や官僚に「くだらない仕事に時間を使うな」と声を上げるよう求める著者の危機感が読者へ広く伝わってほしい。(W)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事