教養・歴史 書評 『自動車新常態(ニューノーマル)』 中西孝樹著 日経BP 1700円 2020年12月11日 『自動車新常態(ニューノーマル)』 中西孝樹著 日経BP 1700円 生産台数わずか37万台の米テスラが、なぜ、時価総額でトヨタを上回るのか。答えは「クルマのスマホ化」だ。電動化と自動運転技術の進展により、自動車の付加価値の源泉は「製造」から「使用」に移る。トヨタが得意とするハイブリッド車の芸術的な「すり合わせ技術」は急速に陳腐化する一方、テスラは自動運転ソフトを87万円で販売する。トップアナリストだけに海外や部品会社の動向にも詳しい。環境激変への備えとなる一冊だ(I) 前の記事 11月19~25日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 中国 「勝者は王、敗者は乱賊」の歴史を覆す=辻康吾 文字サイズ 小中大 印刷