教養・歴史 書評 『サラリーマン生態100年史』 パオロ・マッツァリーノ著 角川新書 900円 2020年12月18日 『サラリーマン生態100年史』 パオロ・マッツァリーノ著 角川新書 900円 サラリーマンという言葉は、大正時代の中期に登場したという。給与生活者が階層として明確になったのはさらに前、明治時代だ。身近な存在なのに、あまり考察されたことのないサラリーマンについて、イタリア生まれの日本文化史研究家が記したのが本書である。「社長」と「愛人」の切っても切れない関係からマイホーム狂騒曲、厳しかった週休二日制への道のり、通勤地獄、ビジネスマナーなど、先輩たちの生態から日本人の企業観が浮かび上がる。(K) 前の記事 中国 「勝者は王、敗者は乱賊」の歴史を覆す=辻康吾 次の記事 2020年12月10~16日(ビジネス/ノンフィクション) 文字サイズ 小中大 印刷