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教養・歴史 書評

『グローバル・タックス』 諸富徹著 岩波新書 820円

『グローバル・タックス』 諸富徹著 岩波新書 820円

 経済のグローバル化、デジタル化で、従来の国際課税ルールが機能不全に陥っている。グローバル企業が莫大(ばくだい)な利益を上げながらわずかしか納税していない実態と、租税回避を封じ込めるため、国際協調に基づく新たなルールを導入しようとする議論を財政学者が端的に整理した。課税権力もまたネットワークによるグローバル化を目指すが、抵抗は大きく道のりは険しい。国々が独自課税に走れば貿易戦争に陥るといい、注視するうえでベースとなる一冊だ。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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