【週刊エコノミスト創刊100年キャンペーン実施中】いまなら週刊エコノミストオンラインをお申し込みから3カ月間無料でお読みいただけます!

マーケット・金融マーケット総予測 2021

非上場企業投資 宇宙、代替肉、無人店舗 富裕層が注目するユニコーン=スピリドン・メンザス

宇宙も非上場投資の対象に(SpaceX創業者のイーロン・マスク氏)(Bloomberg)
宇宙も非上場投資の対象に(SpaceX創業者のイーロン・マスク氏)(Bloomberg)

 ここ数年、上場株中心に運用する海外の大手機関投資家が、非上場株の運用比率を引き上げている。中でもユニコーン企業(企業評価10億ドル超の非上場企業)は、既にビジネスモデルが確立しており、投資の出口戦略についても、M&AやIPO(株式の新規公開)を見通せる場合が多い点などが注目されている。米Forge社のリポートは、2019年以降の大型IPO(対象24社)で見た20年9月末時点の投資収益の単純平均が、IPO投資の187%に対し、IPO直近の資金調達ラウンドからの投資では1064%だったと報告している。(マーケット総予測2021)

 これを「プレIPO投資」と見る向きもあり、国内では地銀や一部の富裕層も着目し始めた。だが、説明のつきにくい企業評価も散見される。従来の非上場企業投資同様、運用者の目利きや情報収集力が重要だ。以下、今年注目の投資テーマを紹介する。

 (1)宇宙ビジネス

 国家から民間へ担い手がシフトし、宇宙は地上から仰ぎ見るだけの空間から無限に広がるマーケットへと変貌した。そして今や、そのマーケットにアクセスできるプラチナチケットを最前列で手にするのは、世界最先端の技術を持つスタートアップ企業である。

 (2)代替肉製品(フードテック)

 欧米では人口増加やSDGs(国連の持続可能な開発目標)の理念や意識を共有する消費マーケットが急拡大している。その代表格が代替肉・代替卵製品だ。米国では全国で販売され、販売5カ月で分野別売上高トップとなった商品も。既に消費者の受け入れ段階は完了し、成長期に入った。

 (3)サイバーセキュリティー

 コロナ禍により延期されたオリンピックは、ハッカーからも大きな注目を浴びている。昨今のサイバー被害の急増ともつながっており、更なる警戒が叫ばれている。この分野で最先端を行くイスラエル系スタートアップ企業には注目が集まりそうだ。

 (4)無人店舗

 キャッシュレス化の波にコロナ禍が重なり、国内では小売店舗のDXが中堅事業者にまで広がりつつある。さらに先行する流通大手は無人店舗の展開も始めており、大きな動きがありそうだ。

(スピリドン・メンザス 【Spyridon Mentzas】・HiJoJo Partners代表取締役)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月6日号

狭まる包囲網 税務調査 富裕層、暗号資産、リベート……14 国税が示す相続財産評価 “伝家の宝刀”の3基準 ■加藤 結花17 狙われる富裕層 海外口座情報は190万件超 円安で多額の為替差益に注意 ■高鳥 拓也20 海外財産 「3調書」が国税の捕捉の武器 富裕層を狙い提出義務者拡大 ■多田 恭章23 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事